1.はじめに
シリアル接続した端末(PC)からコンソール操作が行えるように設定を行う。(PCからはTeraTermのコンソール接続を利用する。)
2.設定
(1)GRUBの設定
(i)シリアルコンソールからのGRUB操作を可能にする。
/boot/grub/grub.confに以下の設定を行う。
/boot/grub/grub.confの編集内容 ①GRUBをtext表示にするため、splashimageをコメントアウトする。 # splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz ②シリアルポートの通信設定を行う serial --unit=0 --speed=115200 --word=8 --parity=no --stop=1 ③グラフィックとシリアルの両方が使用できるよう設定 terminal --timeout=3 serial console ※3秒以内にキー入力があった場合はserial接続、 無い場合は、グラフィック接続。 必ずserial接続にする場合は、"terminal serial"
(2)カーネルの設定
カーネルのブートオプションにシリアルコンソールの設定を追加する。
設定は、/boot/grub/grub.confに設定を行う。
/boot/grub/grub.confの編集内容
カーネルオプションに、"console=tty0 console=ttyS0,115200n8r"を追加する。 kernel /vmlinuz-2.6.19-1.2288.2.1.fc5 ro root=LABEL=/ console=tty0 console=ttyS0,115200n8r
(3)シリアルコンソールからのログイン設定
シリアルコンソールからログインが可能になるよう設定を行う。
(i)端末設定
inittabにシリアルコンソールの設定を追加する。
/etc/inittabに以下の設定を追加
co:2345:respawn:/sbin/agetty -h 115200 ttyS0 vt100
下記コマンドで設定を反映する。
# init q
(ii)シリアルコンソールからのrootログイン許可
デフォルトではrootユーザのログインは不許可であるため、/etc/securettyにttyS0(シリアルのデバイス)設定を追加する。
console vc/1 <中略> tty10 tty11 ttyS0 <- 追加